いつもはサッカーは観ないが,さすがにワールドカップは観戦する。日本が敗退後の試合もかなり観ている。終了間際あるいはPK戦にはヒリヒリする感じがある。
前回のカタール大会(2022年)の優勝国はアルゼンチンで,準優勝はフランス,日本は16強だった。今回の準決勝出場8か国をみると欧州6(カタール大会5),南米1(2),アフリカ1(1)となり,全体の勢力分布は変わっていない。

今回は日本の躍進が期待されたが,属したFグループは死の組と言われた。オランダ,スウェーデンの欧州勢に引き分け,32強にはなったものの,次の対戦相手のブラジルに惜敗したが,そのブラジルは,次の16強ラウンドでノルウェーに負けてしまった。勝ち進んでも次々に強豪国と当たる組だった。
今回,話題となったのは,人口55万人のカーボベルデが比較的強い3か国と対戦したグループステージを全て引き分けで突破し,決勝トーナメントに進出したことである。全体として,出場国48か国への拡大,レッドカードを受けた米国選手への罰則の猶予,イランの参加へのいやがらせなど米国トランプ大統領の介入とFIFA会長の迎合,さらにはチケットのダイナミック・プライシングの導入,給水タイムの実施などFIFAの商業主義も目立った。
これと同時期に,他の国際的スポーツイベントがあった。テニスのウィンブルドン大会では,芝生のコートを苦手としていた大坂なおみ選手がランキング1位のサバレンカ選手に勝って,準々決勝に進出した。準々決勝は残念な結果だったが,インタビューから,心理面でもこれまでとはかなり異なった落ち着いた印象を受けた。
ラグビーの新しい大会,「ネーションズチャンピオンシップ」が始まり,南半球グループに入った日本は,第1戦でイタリアと対戦し,33-17で勝った。イタリアは,今年のシックスネーションズでイングランドとスコットランドに勝って4位となっている。ただ,今後の試合には不安が残る。今年4月のU23日本代表のオーストラリア遠征での失態で4試合の参加停止処分を受けているエディー・ジョーンズヘッドコーチは,この試合はまだ処分中だったので別のコーチが指揮した。
サッカーの強国とラグビーの強国はほとんど重ならない,両方のランキングの上位にいるのは男子ではフランスとイングランド,女子では,やはり,イングランド,フランス,それにカナダ,米国である。普段は,ラグビー観戦が中心だが,ワールドカップを観ていて,サッカーとラグビーは,グラウンドや試合時間などは似ているが,性質の大きく異なるスポーツであると実感した。運動量は明らかにサッカーが多く,機敏さや技術の面でもサッカー選手が上回る。しかし,やはり,ラグビーが面白いと思うことは変わらない。
そして,ツールドフランスも始まった。フランスの自転車レースであるが,今年のスタートは,スペインのバルセロナだった。サグラダ・ファミリアが完成したためかと思ったが,背後にはいろいろな事情があるようだった。二日目のタラゴナからバルセロナまでの道路が新品同様だったことに驚いた。今年は,UAEチームのエースポガチャル選手が5度目の優勝を飾るかどうかで,ライバルのヴィスマチームのヴィンゲゴー選手との争い,同じUAEの若手のデル・トロ選手がどれほど活躍するかなどが注目されている。緒戦でデル・トロ選手もポガチャル選手もあっさりステージ優勝した。