選挙の行われた2月8日の雪の後,午後8時の選挙速報をみて,直ぐに寝てしまった。開票の途中経過や解説者のその場で思いついた憶測を聞かされてもと思い,冬季オリンピックのフィギュア団体戦を観始めた。
選挙終盤では,自民300議席を超えるという予想となり,まさかと思ったが,それをも超える圧倒的な結果となった。ここのところ,自民党は選挙で退潮気味だったが,反転した。やはり,高市首相に対して好感を持ったり,支持する人々が多く,それに小選挙区比例代表並立制のメカニズムが働いた。
自民党は,任期の2030年2月7日まで総選挙をする必要がなくなったので,今後は,高市首相,あるいはその後継首相の一強体制が続くわけである。これまでのように予算委員会で与党自民党と野党が「論戦を交わす」ことは形式的にはあるだろうが,もはやあまり意味がない。仮にこれを嫌って他国に移ろうとしても,東南アジアの国々は不安定であり,米国はトランプ政権であるし,英国はブレグジット以後の混乱が続き,フランスは様々な面で低調であるということを考えると,無理な話である。
二つの疑問が残る。自民党高市政権はいったい何をするのか。選挙前にわかったのは,中国嫌い,新技術などへの積極的投資くらいであってはっきりしない。もう一つの疑問は,自民党というより高市首相をどのような人々が支持したのだろうということである。
いったい,何が起きているのかわからない。マライ・メントライン『日本語再定義』(小学館,2025)を読んでいたら「ネット世界はいわゆる大霊界的コンセプトの具現化ですねと言い換えた方が早いかもしれない」という言葉に続いて「べつにスピリチュアルにかぶれているわけでもないのに現実環境が妙にそれ系なモノになってしまっている」という指摘があった。今回の総選挙のことではないが,妙に納得できた。