今年のIT関連の話題は,もちろん生成AIの生活への浸透だった。もう「生成」をつけなくてもよくなった。初めて「人工知能」(Artificial Intelligence)という言葉が使われたのは1956年で,1980年代には「エキスパートシステム」の流行があったが,ほとんど実用化されなかった。今度はずいぶん頑張っている。
この一年ほどで,ウェブに関連し,日常で利用者として困ったことが起きている。一つは,広告の蔓延である。公的な性格を持つ機関を除き,多数の民間機関のウェブページでは,広告が表示され,無理やり広告が表示される例が極端に増えているように思われる。ウェブのコンテンツの収益化,マネタイズの結果であり,このままでは,ウェブの広告は自滅するのではないか。
もう一つ,銀行や証券会社など金融機関で,二段階認証の導入が急速に進んだ。IDとパスワード入力では脆弱なので,SMSやメールによる認証を追加して安全性を高めるのが二段階認証である。以前から,オンラインバンキングの振込の際にカード型パスワード生成機を使ったワンタイムパスワードを使っていた。しかし,金融機関が,それぞれ独自の方式で二段階認証を行っていて,煩わしい。スマートフォン中心になりつつある。こうなっているのは,ランサムウェアに代表されるサイバー攻撃が熾烈になってきているので,その対策が必要となっているからである。おそらく,すぐに三段階認証の時代が来るに違いない。
過剰な広告,複雑な認証方式といった問題はこれからも深刻になって,ウェブの利用がますます面倒になると思うとうんざりする。