大相撲の11月場所の番付が発表された。通算11年以上も幕内をつとめた遠藤関は,西前頭7枚目だった7月場所を休場してひざを手術したが,東の十両3枚目に落ち,秋場所は初日から休場して,11月場所には,幕下となっていた。どうやら引退するらしい。
遠藤関は,人気が高く,『相撲が上手い』。膝などの故障で長年苦しんできたが、他言しないので親方もどの程度か知らないほどだった。そして、怪我を押して出場を続けるストイックな面があるなど、特色のある力士だった。2024年の5月場所では十両に陥落したが,初日から8連勝してひと場所で幕内に復帰した。ただ,実力はあったが,もはや上をめざすことはできなくなっていた。手術で体力を落とし,もう無理ができなくなっていたのだろう。幕下で相撲を取りたくはない,年寄株「北陣」があるといったこともあり,ここで引退を決めたと推測できる。
遠藤関が負けると不機嫌になることもあったが,今は,もっと続けてほしいとは少しも思わない。遠藤関の姿を最後にテレビで観たのは,NHKのドラマ『べらぼう』だった。引退後は,「無口」をやめて,解説者としての活躍を願いたい。