トランプ大統領訪日の些事

 米国大統領訪日の数日前から,交差点には警官が配置され機動隊の輸送車が走り回っていた。全国から1万8千人ほどの警官を動員しているとのことであるが,泊まるところがあるのかと心配になった。

 来日二日目の2025年10月28日の昼過ぎ,御成門の近くに行く用があり,タクシーに乗った。あちこちで渋滞があるらしいが,六本木交差点はスムースに通ることができた。しかし,飯倉交差点は一時通行止めになっていた。やがて,街宣車二台が通り,そのあとを覆面パトカーが付いていっていた。タクシーの運転手は「あのパトカーは,街宣車の出す音声が基準以内かどうかチェックしているんですよ」と教えてくれた。

 その前に,道に米国旗が飾られていないと話していたら,運転手は今回は国賓ではないので,国旗は掲揚しないと教示してくれた。後で調べると,国会議事堂周辺や青山通りなどの街路に掲揚する街路旗の運用にはルールがあるようだった。今回の米大統領の訪日は,「公式実務訪問賓客」として日本政府が接遇する公式訪問で,日本側が費用を負担する形式だった。「公式実務訪問賓客」の場合,必ず街路旗を掲揚するわけではないようだ。

 さらにこの運転手によれば,天皇陛下と会見する場合には2泊3日の日程としなければならないとのことだった。このことは確認できなかったが,実際に2泊であるからその通りなのだろう。このタクシーの運転手の前職は公安関係かと思うほど諸事に詳しかった。