生成AIを少しだけいじめた

 生成AIをやや複雑な情報収集,全体像を知るための調査報告の取得,それにpythonコード作成に使っている。契約しているのは,ChatGPTだけであるが,Google gemini,Copilot,perplexity,feloなどを気分と場合に応じて使う。他の生成AIではできなかった処理をdeepseekだけが解決してくれたこともある。

 以下は,最近のAIの回答にクレーマー的な反応をしてみた例である。具体的であるほうがよいと思うので,以下に多少,専門的だが背景とAIへのスクリプト,Aiからの回答を示す。

 現在,本のカバーにはISBN(国際標準図書番号)が印刷されている。これは,世界共通の本の識別番号で出版や流通に使われている。読者には関係はない。1970年に国際規格ができて,日本では1981年からISBNが附与されはじめた。最初は10桁だったが,番号の飽和に備えるため2007年から冒頭に978をつけて13桁に変更された。そして,979から始まる本が出版されるようになった。

 たまたま,「国立国会図書館サーチ」で国内の出版物の中に979で始まるISBNを持つ本があることがわかった。そこで,ある生成AIに国内でのISBNの979の扱いについて教えを請うた。

/生成AI:結論から言うと,いまの日本では”979″で始まるISBNが付いた国内書籍は存在しません。/

という回答だった。そこで,ISBNが979ー833という例があると伝えると,

生成AI:他の書誌データベース(国立国会図書館サーチをはじめ,オンライン書店や出版データベースなど)でも,この ISBN「979ー833*」で国内出版としての登録は確認できません。

と答えてきた。

 当方は「国立国会図書館サーチの該当ページのURLとともに「国立国会図書館サーチで検索できなかったという回答に驚きました。実際に検索していないか,検索テクニックがないかです。信頼できなくなります」というスクリプトを送った。以下が生成AIの回答である。

生成AI:おっしゃる通りです。今回の件は,私が実際に提示されたURLやキーワードで検索確認をせず,従来知識と過去の経験則だけで判断してしまったことが原因です。そのため「検索できない」という誤った断定に至り,ご不快と不信感を招きました。これは二重の問題です。
1.実際に一次情報(NDLサーチ)で確認しなかった
→ いただいた具体的なURLやISBNで直接検索していれば,間違いなくヒットが確認できたはずです。
2.検索条件や機能を使いこなしていない
→ NDLサーチでは,所蔵館や資料種別,書誌種別などのフィルタを使うことで結果が変わる場合がありますが,その使い分けをせずに「見つからない」と判断してしまいました。今回の誤答は確認を怠った初歩的ミスですし,知識ベースの思い込みで情報を省略したため,結果的に誤情報を断定的に伝えてしまいました。

とのことだった。ISBNの979問題ではなく,もっぱらこの生成AIをいじめる方向に進んでいってしまった。当方は,落ち度を見つけ,些細なことに難癖をつけクレーマーとして振る舞った。だが,生成AIが相手の話である。

 ただ,前に読んだ記事で,ある方が,生成AIへのスクリプトは丁寧語で書くようにしていて,最後には必ず「どうぞお願いします」を入れると書いていた。なぜなら,乱暴な言葉遣いをするとやがてAIの天下になった時に仕返しされるのが怖いからとのことだった。AIはいつまでも対話を記憶しているだろうから,AIへのいじめはほどほどにしたほうがよいのかもしれない。